キャリアニュース2020年10月22~28日

これからの学歴の話をしよう "知の差別"が招く分断
「文理分けは日本だけ」は本当か? 隠岐さや香・名古屋大教授に聞く
進まぬ産学連携、遠い目標 目利きや人材流動性に課題
フリーランス保護は進むか 政府、年度内に指針
なぜ、海洋微生物学者が人材ベンチャーを作ったのか

なぜ、海洋微生物学者が人材ベンチャーを作ったのか

初めまして、株式会社tayoの熊谷と申します。 tayo.jpというアカデミア向けの人材交流プラットフォームを作っております。 私は海洋微生物の研究で博士号を持っており、現在もJAMSTECという機関で深海微生物学を研究するかたわら会社をやっています。 我ながら変なキャリアだと思うので、この機会になんでそんなことになったのか、自分語りさせていただきたいと思います。 初期衝動 およそ27億年前に、シアノバクテリアという生物が誕生しました。 彼らは光合成によって当時の生物たちにとっての毒である「酸素」を大量に生産し、地球の大気の組成を大きく変えました。 しかし生物達は毒である酸素を逆に利用することで繁栄し、現在の生命に溢れた地球が作られました。 美しい自然は、自分勝手なイキモノが好き勝手にそれまでの環境を破壊した歴史の産物なのです。 利己的な破壊により全体の進歩のキッカケとなるといった点は、僕が好きだったダダイズムやパンクロックに通じました。 今よりもずっと協調性に乏しかった高校時代の僕は、27億年前に生まれた微小ながら偉大なパンクの先輩に心を奪われました。 初期衝動に忠実に、大学ではシアノバクテリアの研究を、大学院では海洋微生物の光利用に関する研究を行いました。 将来のことはあまり考えていませんでしたが、研究はすごく楽しかったし、研究者のコミュニティも好きでした。 大学院生時代に経験した「子供達に死んだ深海魚を触らせるアルバイト」の様子 博士就職 大学院ではそれなりの成果を挙げ、どうやら博士号も取れそうでした。 しかし、そのまま研究者になることに対してはあまりワクワクしませんでした。 その理由には、海洋生物学業界のじんわりした暗さがあります。 周りの研究室にはアカデミアに職がなく厳しい待遇で雇われているポスドクがうようよしており、飲み会ではみんな暗い顔で将来の話をしていました。 あまりに辛気臭い! 僕は生命情報学というプログラミングや統計をやる分野にも属していたのですが、そっちの人たちは比較的明るそうでした。 博士号取得後GAFAで荒稼ぎのような景気いい話もあり、分野間の格差をすごく感じていました。 この格差は結局民間企業で役に立つ学問分野かどうか、というところにあります。 しかし

なぜ、海洋微生物学者が人材ベンチャーを作ったのか|株式会社tayoのストーリー・ナラティブ|PR TIMES STORY

養護施設出身者に推薦枠 福岡・筑紫女学園大、生活支援も
「今後の若年者雇用に関する研究会報告書」を公表します
令和元年度新卒者内定取消し等の状況(令和2年9月末現在)を取りまとめました
Boosting women in health research
A virtual lament for grad school
When our research internship went virtual, we needed a new mentorship approach
Mentorship at a distance
Southpaw scientists need a helping (left) hand
How to get more women and people of colour into graduate school — and keep them there
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科学・研究キャリアポータル

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